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2024/02/01 行事のご案内を更新しました
2023/12/30 行事のご案内を更新しました
2023/09/02 行事のご案内を更新しました
2022/08/02 行事のご案内を更新しました。
◎第5回 法話会のご案内
2022/05/01 行事のご案内を更新しました。
◎第4回 法話会のご案内
2022/03/01 行事のご案内を更新しました。
◎第3回 法話会のご案内
2021/12/02 行事のご案内を更新しました。
◎第二回 法話会のご案内
2020/09/02 報恩講中止のご案内を掲載いたしました。
2019/10/09 台風19号の接近により、ご参詣いただく方の安全を考慮して、報恩講の日時を変更いたします。
変更前 10月12日 を
変更後 10月14日 に変更いたします。
ご参詣を予定しておられた方は、ご予定の変更をお願いいたします。
2019/09/01 行事のご案内を更新しました。
◎報恩講のご案内
◎聞法集会2019のご案内
◎学習会のご案内(第3回目)
2019/06/04 行事のご案内を更新しました。
◎新盆合同法要のご案内
2019/06/01 行事のご案内を更新しました。
◎学習会のご案内
2018/09/02 行事のご案内を更新しました。
2018/04/17 行事のご案内を更新しました。
2017/11/02 ブログ(聞法集会2017)を更新しました。
2017/10/14 ブログ(横浜別院報恩講)を更新しました。
2017/09/27 行事のご案内を更新しました。
2017/09/20 円応寺のホームページをリニューアルしました。


ここ数年、いわゆる「バカッター」と揶揄されている人たちによる迷惑行為が後を絶ちません。
この手の悪戯や悪ふざけは昔からあったのでしょうが、昔は単に仲間内で「笑って終わり」というのが大前提であったように思います。
しかし、スマートフォンの登場やSNSの進化で状況は様変わりしました。
誰もが簡単に動画を作成しネット上に公開できるようになり、当初の仲間内で笑って終わっていたものが、見ず知らずの他人から評価(いいね)を貰うことに変化してきました。そして更に多くの評価を貰うために、より過激な動画へと負の連鎖になっているように感じます。
SNSで注目を浴びたい、認められたいという「承認欲求」は、仏教でいう渇愛、つまり「喉の渇きのような欲」と言えます。
「他人からの評価や反応」に渇いて、それを求めずにはいられない“こころ”の働きです。
お釈迦さまは、この渇愛こそが「苦の原因」であると説いておられます。
評価を得ても一時的な満足であり、また次の評価や注目を求めて“こころ”が落ち着かない。まさに「欲の連鎖」に陥って、苦しみが深まるのです。
では、何故そこまでして私たちは評価を求めるのか。私たちが自分自身の評価を「他人の目」によって量ろうとするのは、私自身が「本当の自分を知らない」からだと仏教では説いています。仏教ではこれを「無明」または「無知」といいます。
私たちは、生まれながらにして「仏性」、すなわち「尊いいのち」の価値が具わっていることに気づけずにいます。だから自分の外に価値を求めてしまう。「誰かに見てほしい」「褒められたい」というのは、「自分の存在の確かさを感じたい」という“こころ”の叫びでもあるのです。
仏教では「あなたは既に尊い存在です」と教えています。阿弥陀仏の慈悲は、他人の評価や社会の基準とは関係なく、老若男女貧富貴賤を問わず、どんな人にも平等に注がれています。
迷惑行為をして、注目を得なくても「あなたの“いのち”は誰に見られなくても、すでに尊く、掛け替えのない存在」なのです。
評価されることで価値を得るのではなく、「尊い存在であるからこそ、他を傷つけることなく生きていける」のです。
これが仏さまの願いでもあります。
南無阿弥陀仏